15年5月/田圃公開と白神新緑ツアー
好天に助けられて種蒔き苗作りは順調です。【 PDF版 】
3月末に猛吹雪の日が来た後は、暖かい日が多く、4月末のゴールデンウイークのスタート時には、気温が25℃を超えるという7月初旬並の陽気になりました。
お陰で桜は、例年よりも10日も早く開花しました。
この好天に助けられ今年の種蒔き作業は順調に進んでいます。
我が家は、農薬を使わないために、一般的なビニールハウスでの育苗方式を行わず、露地に薄いポリシートを敷き、1~2センチ程度浅く水を入れて苗を育てるプール育苗方式で苗作りを行っています。
この方式は、①ビニールハウス内のように温度が上がらないので、苗がゆっくり丈夫に育つ傾向があります。
また、②浅く水を張ることで、床土が水没により酸素不足となって、病原菌の活動が抑えられる。これによりハウス育苗では必修な農薬が不要となるのです。
ちなみに、野菜など他の作物でこのワザを使えば、たちまち根腐れで枯れますが、稲は「水稲」(スイトウ)と言われる作物だから活用できる訳なのです。
また、私たちの地域では苗作りの時期に、寒い年は4月下旬に雪が降る年もたまにあります。幼い苗は、霜を始め短時間なら極端な低温でも案外強いですが、低温が1週間も10日も長く続く場合には、夜間に苗の上に保温シートを被せるなどのこまめな管理が要求されます。
上のスナップは、今年第1回目の種蒔きを4月23日に行い、30℃に暖めた室で3日間出芽させた苗箱を露地プールに並べる「箱並べ作業」の風景です。丁度この日は日曜日。小学2年生の長男、2人の幼稚園児の女の子、計3人の孫も桜と水仙が咲き誇る苗場で大いに楽しみました。
田圃公開と白神山地新緑ツアーのお誘い
白神山地が世界自然遺産に指定されるよりも前から、我が農舎の恒例行事になっている「白神山地のブナの新緑トレッキング」と「田圃公開」について、先月号で予告ご案内した詳細をお知らせします。
この催しは、10年ほど前の途中から1年おきの隔年開催に変更しましたので、昨年はお休みで、今年実施年となります。
丁度この時期は、田圃で頑張ってくれているカモ君たちを引き上げる最後の時期です。
昨年春に、カモのお守りボランティアをこの通信で募集したところ、国税庁を定年退職なさったOさんが関西からおいで下さいました。
Oさんは、1ヶ月余り我がロッヂに逗留下さって、毎朝4時頃から、餌やりや、カモが逃げないように田圃を囲んでいる網に破れがないか総延長2Km余りを、適宜見回って頂くなど、カモのお守りを引き受けて下さって今年もお願いしています。
今回の田圃公開では、カモ君たちへの声援と共にOさんの労をねぎらって頂けば嬉しいです。
また、日程の都合でこの催しに参加できない方は、6月始めより7月10日過ぎまでカモ君たちは頑張っていますので、無料の逗留所、ロッヂにいつでもおいで下さい。
近年各地に頻発するゲリラ豪雨で、白神山地の林道も崩壊、崩落が相次いで入山不能頻発です。 特に一昨年秋から昨年秋までは、崩落ヶ所が数十ヶ所に及び、どの山の登山も、トレッキングコースも一年余りほとんど閉鎖されていました。
我が農舎が普段訪れる岳岱自然観察教育林への林道は2年ぶりに復旧し5月末には開通予定ですが、田苗代湿原へのアクセスは無理のようです。
この散策は、子供や高齢者の方でも公園同様に楽に歩けます。ハイヒールでない限り普通の服装で大丈夫。登山靴などの装備は必要ありません。
参加される予定の方は、早割やツアー切符などの各種割引が最近多くなったANAやJALが経済的です。でも早めの手配が必要です。(ご相談下さい)
田圃公開と白神ツアー日程概要
7月2日(木) カモの激励など (午後2時頃集合、夜夕食交歓会)
7月3日(金) 白神ツアー (朝7時半出発、16時解散)
☆残念ながら、ロッヂの無料宿泊はすでに予約で満室になりました。ツアーへのバスなどの定員はもう少し可能です。(これが満員になり次第受付終了です)
☆今後参加申込みの方は近くのホテル宿泊(1人五千円前後自己負担お願いします。)
☆ホテル宿泊者もロッヂ宿泊者も、夕食懇談会など宿泊以外の行動は同一です。ご安心下さい。
☆八郎潟駅まで送迎致しますので、到着時間などお知らせ下さい。