14年12月/ブナ植のご支援感謝
ご家族お揃いで健康で素敵な新年をお迎え下さい。【 PDF版 】
一年の経つのは早いもので、もう師走を迎えました。
春先にはエルニーニョ現象の影響で天候は荒れ模様になり、夏には「冷夏・冷害の恐れ」との予報でした。ところが、この予想は、ほとんど外れて種蒔き、田植えから稲作前半は例年にない好天に恵まれました。
しかし、稲の穂が作られ始める頃から、雨の日が多く、8月の日照時間が平年の40%という悪条件になりました。
県の農業試験場や農協などからは「イモチ病が激発する気象環境になっているので農薬散布を徹底するように・・・」との情報が再三出され、近隣の農家は、この指導に従ってイモチ病の予防農薬や治療農薬を盛んに撒布しました。
でも、私たちのような有機栽培を志す農家は、農薬を使いませんので「大被害」を受けるのではないかと大変心配しました。
ところが、幸運にも、私たち農薬を使わない田圃でも、心配したほどイモチ病は拡がりませんでした。
その後9月から収穫を終える10月まで、好天続きになり、おまけに日中は暑く、朝晩は気温が下がるという、稲が美味しく稔るための理想的な天候廻りになって、無事収穫を終えることが出来ました。
天候に左右されることから逃れることの出来ない有機のお米作りは、科学が進んだ現在でも毎年心配が尽きず、このように無事に収穫できると、私のように相当横着な性格の農民であっても、ホッとすると共に、自然の恵みに感謝する気持ちが湧くものです。
今号は今年最後の通信です。自然の恵みと、我が農舎のお米作りをご支援下さる皆様にあらためて感謝致します。どうぞ素敵な新年をお迎え下さい。
ブナ植のご支援ありがとうございました。
馬場目川源流部の山にブナ植えを始めて20年を超えました。
このブナ植は、毎年文化の日に行ってきましたが、当地の秋田は、寒い地域ですから、ブナを植えに山に入ると、うっすらと雪化粧していることが、今までに何度かありました。でも、中止や延期にするほどの悪天候は経験せず、毎年無事に楽しくブナを植えてきました。
ところが、今年は、9月始めから稲刈りを終える10月下旬まで長らく続いた好天が、文化の日のブナ植を予定している数日前から急に寒くなって荒れ模様になってきました。
前日の天気予報も、文化の日は、猛寒波が襲来し、暴風雨が強まり、一段と寒くなるとのこと。いよいよ今年は、文化の日にブナを植えることは無理かも知れないと関係者はほぼあきらめていました。でも、今年も、前日から我がロッヂには関東方面から10名ほどの参加者がお泊まりに来て下さることになっていました。
例年、ロッヂでの前夜祭は、地元でとれた食材をできるだけ集めて召し上がって頂くように心掛けています。
この時期は、紅ズワイガニの漁期のスタート時期であり、また、津軽海峡の大間の海に向かって日本海を北上するマグロの味がのる時期にも当たります。男鹿沖や八森沖では大間のような大きなマグロは捕れませんが、男鹿や八森の漁師や魚屋さんと連絡を取っていると、調子が好い時には10Kg前後のマグロが揚がったと、教えてくれることがあります。
でも今年は、男鹿沖ではマグロはまったくの不漁とのこと。
一方、八森沖は、今年は少ないが時には揚がる。という情報の中、頼んでいた八森の魚屋さんから「今年にしては珍しい10Kg級が確保できた。」という知らせ。
強烈な寒波襲来でブナ植が中止や延期になるかも知れないなら、なおさらマグロとカニのメーンディッシュで前夜祭を愉しむことになりました。
さて、ブナ植の当日の朝、雨は上がり気味でしたが、寒い強風が吹き荒れていました。
中止になるかも知れないが・・・と思いながら取りあえず山に向かいましたが、植栽予定地に着けば、空は晴れてきたではありませんか。
少々寒いでしたし、悪天候の予報で地元の参加者は例年より少ないでしたが、それでも100名ほどで無事ブナを植え終えることが出来ました。
植栽後の交流会は、民放のアナウンサーの朗読と講習。お餅など食べながら楽しい一日となりました。
皆様のには、ブナ券カンパなどご協力ありがとうございました。