13年4月/スローフード秋田大会
放射能検査・今年も徹底します。 【 PDF版 】
今年の桜は、東京では半月も早く咲いたと報じられています。 秋田でも、昨年よりも早い開花が見込まれる。と気象庁は発表しています。
でも、現状は、3月下旬に入ってからも雪が舞う日が多くあります。このため、道路の凍てに備え、夏タイヤに交換する気にはとてもなれず、また、どの農家も、時期が来たのに、種籾の水漬け作業に入れない状況です。
ところで、福島原発事故から3年目を迎えました。 「人の噂も75日」という諺(コトワザ)がありますが、原発放射能問題も75日とは言えないまでも、人々の関心は急激に薄らいでいるように感じます。
30年近く前になる1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故による放射能は、遠く離れた南半球のオーストラリアの小麦畑や放牧地も汚染し、今も検出され消滅してないことからしても、日本の現状は非常に恐ろしいことだと感じます。
また、チェルノブイリ事故以降実施されている日本各地の放射能測定値を見ると、福島事故前年においても、土壌1Kg当たり数ベクレルを検出している地点が九州から関西にかけて多く、比較的少ないとはいえ東北各県も汚染していました。 これは、チェルノブイリ事故と中国などの核実験による汚染と判断されています。
こうした中で健康を守るには、医療用のレントゲン、チェルノブイリ事故や核実験、福島事故由来の環境による外部被爆と、いま食べている食品からの内部被爆を出来るだけ減らすように日頃から心掛けることが大切です。
当地は、幸いにも福島事故の影響はほとんど受けなかったようですので、なおのこと、外部持ち込みによる汚染を出来るだけ減らすため、今年も使用予定の有機資材のCs(セシウム)検査を徹底しています。
各使用予定資材共に、Sc-134、Sc-137共に1ベクレル以下を測定下限値とした計測で「不検出」という測定結果を確認しています。 どうぞご安心下さい。
スローフードジャパン秋田大会(角館)
☆伝統的な食材や料理を守る。
☆質のよい素材を提供する小生産者を守る。
☆味の教育を進める。
1980年代半ば、ローマのスペイン広場にマクドナルドが開店したことを契機にファストフードに食文化が食いつぶされる、という危機感が生まれ「スローフード運動」がイタリアでスタートしました。 その理念が、冒頭の3つです。
日本支部は2003年に設立されて、今年の全国大会開催地は秋田でした。 このため、妻・喜多と共に、先月14日から数日、泊まり込みで来訪者の受入準備などに会場の角館に地元会員としてかり出されました。
東京などでは桜の便りも聞かれていましたが、会場の角館は主要道路の路面に雪はないものの、田畑一面まだ厚い雪に覆われた銀世界でした。
イタリアのスローフード国際本部のパオロ事務局長が大会2日目に講演、また韓国スローフード協会から5名の理事なども参加しました。 各地からの会員参加者100名余りに加えて地元の市役所や観光関係者、食関係のボランティアなど大勢が集まりました。
写真は、前夜祭の「お膳」です。 スローフードにふさわしく、角館地方の昭和40年頃の伝統料理を再現した献立です。 これを囲炉裏(イロリ)のある曲がり屋の畳敷きの大座敷で一同、秋田の濁酒(ドブロク)で頂き大いに盛り上がりました。
ところで、スローフード運動がイタリアで産声を上げた頃は、日本においては、わざわざ「スローフード」にこだわらなくとも、どの地方にもローカルな食事、食べ物があり、どの家庭にも「家庭の料理、味」があったように思います。
ところが、最近はマクドナルドに限らず、居酒屋さんなど全国展開する業態が席巻、また全国展開店だけでなく、旅館などでも地域の伝統や特徴ある食事が出ず、どこへ行っても同じ。地方を訪ねる喜びがなくなって来ました。 それどころか、家庭で料理を作ることがない。包丁がない。まな板のない人種がはびこっている現実は非常に残念です。
田圃公開と白神山地ブナツアー
先月号で予告しました今年の「田圃公開と白神山地ブナツアー」に日程は、次のように正式決定しました。 先着順と致しますので、ご希望の方は早めにご連絡お願いします。
黒瀬農舎田圃公開と白神ブナツアー日程
■6月29日(土曜) 午前8時~午後4時 馬場目川源流部ブナ植栽地下刈り 又は(上記に参加されない方) 午後1時~午後4時 黒瀬農舎田圃見学
■6月30日(日曜) 午前8時~午後4時 白神山地ブナツアー
☆前後日に宿泊されることも可能です。 ☆日程詳細は申込者に追ってお知らせします。 ☆30日は、飛行機又は新幹線で当日中に東京に帰着できる日程調整可能です。