お米のムシやカビ

お米にムシやカビが発生することがあります。夏の暑い時に多いですが、条件によっては冬でも起こります。

お米につく虫の種類

お米に付く虫には2つの種類あり、一つは「コクゾウムシ」という名前で、ゴマ粒ほどの小さい虫です。この虫は、米に穴を開けて米粒の中のデンプンを食べます。

もう一つは「コクガ」という名前のムシです。幼虫の時の形は、最初は3から5ミリ程度の白いうじ虫状、日が経つとだんだん大きくなり、 色も褐色を帯びてきて2センチ程度に成長し、最後は白い蛾になります。幼虫の時は米粒を食べ、蚕や蜘蛛のように体から白い糸を出して、米粒を糸で束ねます。

ムシが出たらどうするか。

お米のムシは噛み付きません。毒も悪臭もありません。あまり多いと、お米を食べられたり虫のフンの臭いがお米に移り、 ご飯の風味がなくなりますが、ハエなどのように、汚物の病原菌を食べ物に移動させることもありません。

しかし、気分は好くないのも現実ですので、ムシは優しく取り除いて下さい。

虫の取り除き方は、コクゾウムシは新聞紙の上に2~3kgのお米を広げ、直射日光は当てずに1~2時間放置すると、コクゾウムシは、自分から進んで新聞紙の外へ退散します。途中で、時々お米をかき回すと、さらに効果的です。
直射日光下ではお米が割れて、炊くとベタベタしたご飯なってしまいます。

一方、コクガの幼虫は、ほとんど動きませんから、手や割り箸で虫や、虫が蜘蛛の巣状に繋いだお米をつまんで取り出してください。また、洗米の時に、ムシがいれば、水に浮きます。 浮いたムシを取り除いてください。

ムシ発生後の対策・ムシ発生を防ぐ対策=生ものは、早めに食べること。

虫は、保管温度が高くなると発生し、特に湿度が高く、温度が27℃以上になると発生が急に増えます。従って防止策は温度の高いところでの長い期間の保管を避けることに尽きますが、それ以外には、米びつにお米をつぎ足すことは避けることです。

ムシを取り除いたお米は、早めに食べることや、気温が高いとさらに増殖するため、密閉容器に入れて冷蔵庫などで保管下さい。


カビの見分け方

お米が「黒・赤・褐色・青・灰色」などになっている場合、全体に左記のような色の粉っぽい状態になっている場合はカビが発生している可能性があります。

また、お米の見た目ではわからなくても、洗米した時の水が黒ずんだり、炊き上がって炊飯器を開けた時の臭いが好ましくない場合、ご飯がパサついたり、風味がない場合も、軽いカビが出ていることが原因の場合もあります。

黒瀬農舎のお米は少しカビやすい?

お米の水分は、一般に13~16.5%前後です。 水分が低いとカビやムシの発生は抑えられます。しかし、味は16~16.5%程度が美味しいご飯になります。

市販のお米の水分はカビを防ぐため15%以下が多いのですが、黒瀬農舎では、カビなどの事故問題と味の確保のバランスから、15.2~16%に調整しています。

このため、一般市販のお米よりも、カビ発生の条件が整うと、ややカビ発生がやや多くなる傾向は否定できませんので、保管などにご注意頂ければ幸いです。

カビが出たらどうするか。

日本のお米で発生するカビは発ガン性などのカビ毒はないと言われていますし、動物性蛋白が腐敗したときのような食中毒になることもほとんどありません。
従って、万が一食べてしまっても、健康への被害はありません。

しかし、カビが出たお米は、風味がなく、パサついて、美味しくありません。 味や風味が気にならないようであれば召し上がっていただいても構いませんが、以降はカビが出ないように保管などには注意下さるようお願いします。

カビの出る条件や原因(カビの発生を防ぐために)

おコメにカビが出る条件は次の通りです。

-湿度と温度が高いところで保管した場合
-輸送や保管中に麹菌を使った製品(味噌・ 醤油など)から麹菌が移った場合
-冷たいお米を、急に暖かいところに移動した場合(温度変化が激しい場合)

以上の通りですので、お届け後の保管にはご注意下さい。

お届けから2週間以内に、大量にムシが出てしまった場合やカビなどで味落ちした場合は、遠慮なくメールや電話でご連絡下さい。代品をお送り致します。
お米は生鮮食品ですので、お届け後の保存状況によりムシやカビが発生することがあります。そのため、お届けから長期間経過した場合の交換はお許し下さい。