知り合いの社長さんから「フィールドサーバ」の実用性について話を聞かれる。
フィールドサーバとは、農場とかに気温や湿度、日照、土壌センサーなどを設置してリアルタイムに監視できるシステム。
あれば便利だとは思うが、結構な初期費用と、運用コスト(通信費)などを考えると、そこまでのメリットがないと言うのが正直なところ(稲作農業においては)。
ハウスなどの施設であれば気温をリアルタイムに監視して開閉するなどの策もあるだろうが、稲作では、そこまで(リアルタイムの)厳格な管理は不要。
さらに言えば、ハウスなどでも、単なる温度センサーによる自動開閉程度で十分な気も。
毎年の自分の作業と結果(収量や品質)、それにセンサーのデータを照らし合わせることで、何らかの因果関係などがみられて改善に結びつく可能性は十分にあるけど、それにしたって通信費までかけてリアルタイムに監視する必要もない。
今後、データが蓄積されて、例えば厳密に「気温●度、湿度●%になったら、××作業をする」というノウハウが生まれればリアルタイムでデータを見るメリットはあるけど、現状ではリアルタイムにデータを見たところで、それを生かすだけの(データに基づいて行動する)ノウハウが農家にはないだろう。
そうなると、当面はリアルタイム通信が不要でデータの蓄積のみで十分、という答えになる。
ただ、今回、相談を受けたフィールドサーバを展開したいと思ってるのが通信会社なので、そんな答えじゃ不満だろうなぁ…(笑)
フィールドサーバの可能性
- 2011年12月9日
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