原発事故の影響で、昨年(22年産)のコメを買い溜める動きが高まっていると、テレビなどで煽り気味の報道…。
確かに、米の卸売価格は昨秋と比べて1.5倍程度に上がっています。
しかし、夏頃になると米の価格は上がるのはよくあることです。
と言うのも、一般的に米の農家や農協などと卸売業者間の取引は、収穫後~冬の間にその多くが行われるため、春以降は、そもそも取引量が減ります。
従って、少しでも需要が増えたり、需要が増えそうだという予測が出ただけで、ガクンと価格が上がることがあるのです。
また、昨年は、民主党になって、従来の減反政策が戸別所得補償制度に変わりました。
この制度変更により、主食米の生産量に変化があり、米の流通量や米の流れが今までと変わる(かもしれない)ことへの業者の不安、それによる多少買い増しの動きも価格の上昇に関係しているのではないかと思います。
確かに、卸価格は上昇していますが、スーパーや米屋の店頭で品切れになるほどの状況になっているでしょうか??
放射能汚染の不安はありますし、そのために買い溜めによる自己防衛も必要かもしれませんが、あまりに煽り気味な報道に惑わされないような注意も必要だと思います。
なお、野菜の出荷停止などもあった千葉県では、そろそろ早場米の収穫が始まり、放射能検査も行われます。
従って、千葉などの東日本の早場米の検査結果を注視しての判断でもいいのではと思います。
米の価格上昇、買い溜め
- 2011年8月7日
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