以前、道端で米を販売していたときに、「機械などは(できる限り)使わない、自給自足的な農業をしたい」という大きな夢を持った青年に声を掛けられた。
それでいて、「北海道がいいんです」なんてことを言われて、あまりの夢の大きさに(現実性のなさ、とも言う)に適当に話を切り上げた記憶がある。
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それとはまったく話が違うけど、とあるところで「機械は一切使わずに米づくりができないだろうか」という話をされた。
そちらは、環境やエネルギー問題の関連で、PRのために機械を使わずに農業ができないかって話だった。
そして、そこに消費者などを呼んでイベントとしてやりたいということで。
その時は、雑談程度だったので「田植えや稲刈りにそれだけ人が集まりますかねぇ~」なんてことを言って軽く話は終わった。
ただ、よくよく後から考えてみると、田植え、稲刈りは人海戦術で可能だとして、その前の耕起(田起し)、代掻きあたりは完全に無理だよね。。。
みんなで鍬持って耕すのか???それとも牛を使うか???(笑)
ただ、無理って結論では、それではあまりにも芸がないので、
もし自分が環境やエネルギー問題と関連して提案をするのであれば、
-基本的に手作業とする・・・田植え・稲刈りなど
-最低限の機械作業には、BDF(バイオディーゼル)を使う・・・耕起・代掻きなど
-収穫後の作業にはグリーン電力を使う・・・籾摺り・精米など
こんな感じでどうだろう。
ちなみに田植えや稲刈りも、BDFやバイオエタノールを使ってもいいけど、参加型イベントにしたいという要望を前提に考えて主な作業は手作業で。
こんな感じなら納得してもらえるだろうか。
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余談、
農業=自然=エコってイメージがあるかもしれないけど、
やはり何か(作物)を得るためには、残念ながら他の何かしらの犠牲(エネルギーを消費したり、自然環境に負荷をかけたり)が必要になってくる。
(農業に限らず、人が生きる以上は、何か(牛・豚・鶏・野菜)を食べたり、どこかに移動したり快適に過ごすためにエネルギーを使ったり、ということは必要になってくる。それと同じこと)
なので、農業=自然派(エコ)って図式で見られると困ってしまう。。。
もちろん、できる範囲では犠牲を減らすように努力しているけど、みんなが思うほど自然派でもない。。。
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