2週目の仙台マルシェでは、発芽玄米餅の試食を行ってみました。
今まで、煎餅の試食は青山でも行っていましたが、青山は現地で調理禁止のため、発芽玄米餅の試食は今回初めての試みでした。
発芽玄米餅は、
-今まで食べたことがない
-発芽玄米という響きが、健康に良いけど美味しくなさそう
というお客さんの不安(?)があるように思えたのでやってみたのですが、試食した方は結構な人数いたのに、結果としては、1週目より2割程度売上が増えた程度。
多少売上は増えましたが、トータルの売上を増やしたわけではないので、あまり効果がなかったというのが答えです。
と言うことで、それほど売上に貢献できなかった理由を考えてみました。
1.珍しいモノだったが、試食で満足してしまった
珍しい発芽玄米の餅ってどんなの?という興味を喚起したのは良かったのですが、試食をすることで、その好奇心を満足させてしまったお客さんも多かったのではないかと思います。
1袋(6個)400円と比較的低価格なので、その場で試食をしなければ、『どうせ失敗しても安いモノ』と、好奇心で買ってみるお客さんがいたかもしれません。
そう考えると、試食によるマイナス効果もあったかもしれません。
2.メチャメチャ美味しいモノではなかった
発芽玄米餅は、玄米としての嫌なクセはないですし、通常のお餅よりも香ばしいし、噛めば味が出るという美味しさもあります。
ただ、美味しい(甘い)果物のように、誰もが一口食べてすぐに「これは美味しい!!」と言うものとは多少異なります。
従って、試食した結果としては、「美味しい!!」と言うよりも、「なるほど、こんな味か」、「悪くないな」という結論になってしまった気がします。
そのため、「まぁ悪くはないけど、わざわざ買うほどでもない」という位置に落ち着いてしまったのかもしれません。
これについては、効果効能を第一に健康食品として売り込めば、「味は悪くないし、健康にいいなら買おうかな」というところに落ち着いた可能性もあります。
と言うことで、発芽玄米餅については、試食も一つの手ではありますが、試食させずとも、その珍しさと、「意外と美味しいんですよ!!」というセールストークだけでも販促はできそうな気がします。
(その方が、試食の手間もありませんし、コストもかかりません)
今回やってみて、なんでも試食すれば良いというものでないのがわかりました。
まぁ、そういった意味では大きな成果を得られたんだと思います。
ただ、一方で、試食をすることによるブースへの集客効果はあります。
発芽玄米餅の試食で「何やってるのかな?」と立ち止まり、玄米餅自体は試食で好奇心は満たされたけど、隣を見たら美味しそうなお米があるから、そっちを買おう、っていう流れもあるので一概に試食が不要とも言えません。
ちなみに、先月に東京で一緒に販売を手伝ってくれていた友人から、「黒瀬農舎のブースは、すべてパッケージに入っていて、何が売られているのか解りにくい」という指摘があったので、今回は、発芽玄米餅、黒米餅、黒米などを袋から並べて出してみました。
その結果、やはり目を引くようになったらしく、このディスプレイをきっかけにブースに立ち寄る人が多かったです。
こちらは、手間やコストがさほどかからなかったのに、かなり効果があったように思います。
作る人間(農家)からすると、まだまだ売る方の世界は未知の世界です。
出店する度に新しい発見があって面白いですね。
(出店する度に赤字がかさんでいるのはつらいですが・・・)
試食と売れ行きの因果関係
- 2010年2月17日
- イベント