感想の前に、お客さんについて書いてなかったので補足
◎お客さんについて
- 客層は、意外にも50代~60代が多く、次いで30代前後。
場所柄、もっと若い人もいるが、あまり購入には結びついていない気がする。
(もっと加工せずに食べやすいお菓子や調理パンなどは若い層に売れるかもしれないが) - (目立つからだけかもしれないけど)妊婦さんや子連れが多く感じるが、その層は、商品の品質や安全性を求めるお客さんなので、マルシェのターゲットとマッチしていて良いように思える。
- 話を聞いていると、結構リピータで来ているお客さん多数。
買う気満々で折り畳みカート持参のおばさんなども多い。 - 一方で、渋谷-青山の中間で場所が良いので、たまたま立ち寄った一見さんも多い。
- 色々と話をしたがっているお客さんが多い。
- 調理方法や、商品の特徴などを親切に説明してあげると喜ばれる。
- また、食の安全などに興味を持っている人も多く、結構知識が多いお客さんが多い。
例えば「有機栽培」ですよ、と言うと、それだけでOKではなく、「どのような肥料を使ってるのか?」と聞かれたり、「普通はどの程度の農薬を使うものか?」などと聞かれたりする。
さて、最後に感想。
- 出店すると面白い
田んぼ・畑で作ってるだけではわからない、消費者の動向がわかるし、色々な話を聞けるので純粋に楽しい。
特に、お客さんの質(※)が高いので、農産物に興味を持ってるし、価格が高くても、その理由が明確で説明できれば納得してもらえる層なのでありがたい。
※「お客さんの質」は金を持ってるかどうかって話ではなくて、食に興味があり色々な知識を持っていて、農産物に関する話をできるお客さんってこと。 - 農家以外が多すぎる
ここからは若干、愚痴(マイナス点)になるんだけれども・・・
農家自体が1/3程度しか出てないので、果たしてファーマーズマーケットと呼べるのかが疑問。
特に、日常的に農業や食品と関係ない人が販売しているブースがあり、農産物への知識が乏しく、商品についてうまく説明できていないケースが多い。
(遠方の農家の分を、知識を持った販売者が売ってくれるのは大歓迎だけれども)お客さんとしては、農家や農家に近い立場で知識をきちんと持った人と話すことを求めているように思える。
そのため、お客さんが「あそこのマルシェに行っても高いだけで、商品説明もできない人たちが売ってる。」とマルシェ全体の質を落として、リピータを減らしてしまわないか心配。
ただ、農家が少ないので、逆に農家が出れば、それだけでアピールポイントになるメリットも(農家側からすると)ある。 - 運営側・販売側の売る気
とてもよいイベントではあるんだけれど、運営者と出店者の一体感というのが感じられない。
運営者:
売上はともかく、オシャレなイベントで、来場者が来ればOKみたいな学生イベントの様相。
とりあえず出店してる人(これで生計を立ててない人):
学園祭ノリで、出店してる側が楽しければOKみたいな感じ。
農家や本業で販売している人:
ここで、売上を出したい。お客さんをつかみたいというシビアな考え。ってことで、上2つと下1つの考え方が微妙に違うように思う。
まぁ、週末イベントなんで、ノリも重要だとは思うんだけれども、農水の補助金もあって、農家のためっていうお題目のためなら、もう少し本腰を入れて、売上・利益というものを意識して欲しい気も。
金儲けだけに走ってはダメだけど、だからって自分で金を稼ぐと言う気概もないのに、「金儲けは汚い」みたいなことを思ってやってるようじゃもっとダメな気もする。具体的には、運営者側がもう少し、売上を伸ばすためのコツなどをアドバイスするとか、開始や終了時に、全体を集めて、今日も頑張りましょー、みたいな簡単な朝礼をしてみるとか、もっと全体の売上、来場者(販売者数)の公表なんかをするとかね。。。
てな、感じのマルシェジャポンへの初出店でした。
まぁ、感想で色々書いたけど、そこそこ面白いし、もう少し色々と頑張れば、収支は(人件費無視すれば)トントンぐらいになりそう。
それでいて色んなお客さんと触れ合えるし、情報収集の場になるなら、メリットはあると思うんで、これからもたまには出店してみてもよいかも、と思ってます。
今回やってみて、次回の出店の際に変えるべきところ、試せば売上があがるんじゃないかみたいことなどアイデアは思いつきましたが、これは自分のノウハウとして・・・内緒にしときます(笑)。
次回出店の際は改めて日程などご案内いたしますんで、是非またご来場いただければ幸いです。
ありがとうございました。