さて、マルシェ・ジャポン青山@国連大学前広場(Farmer’s Market@UNU)の出店結果です。
本来、あまりお客さんも見るところにお店の裏側でもある売上などは書くべきではないのかもしれませんが、マルシェ・ジャポンに出店を考えている農家側が欲しい情報が少ないので、自分がわかる範囲で書いてみたいと思います。
◆購入者・売上・客単価
1日目(10/24) : 購入者 約85名 / 売上 約77,000円 / 客単価 905円
2日目(10/25) : 購入者 約45名 / 売上 約43,000円 / 客単価 955円
合計 : 購入者 約130名 / 売上 約120,000円 / 客単価 920円
※注釈
-売上には、trolleyさんのお菓子も含む (黒瀬農舎分は約91,000円)
-売上には、会場で配送依頼を受けたお米などの価格も含む
◆経費
交通費 : 高速代 3,500円(往復とも休日割引の恩恵) / 燃料代 12,000円
宿泊費 : 8,500円(1人1泊/駐車場代含む)
出店料 : 12,000円(1日5,000円+初回2,000円)
印刷代 : 9,000円(チラシ)
雑費 : 10,000円(展示する写真代、POP代など)
合計 : 55,000円 ※黒瀬農舎の売上に占める経費の割合(約60%)
◆会場・売上に関するメモ
◎今回の黒瀬農舎ブースの売上結果
- 今回の売上は他のブースと比較しても(後述)、特に悪いわけでもなく、自宅配送のお米(3,000円以上)などの商品があり客単価を押し上げているため、むしろ(1日目などは)初回出店にしては比較的成功した部類だと思われる。
- それでも、経費の割合が60%なので、商品の原価率を30%程度とすると(一般的と思われる数値)、今回は約28,000円の赤字。
次回以降出店する場合は、初回出店費もかからず、チラシも余っていて、雑費も半分程度に抑えられるので、経費は16,000円ほど浮くが、それでも12,000円の赤字。。。
(ちなみに高速1,000円でなかったら、さらに追加で25,000円ほどの赤字)
◎天気と売上の関係
- 1日目は夕方の一番いい時間に雨が降り、売上が最後に伸びなかった。
遊びに行く途中に会場を見ても荷物を持って歩きたくないので、遊び終わって帰り際に買って帰る人もいるようで、夕方の方が売上が見込める - 2日目は雨と寒さのため午前中に人通りがほとんどなく、それが売上の落ち込みにつながった。
- 天候による来場者、売上の変動が大きいため(大雨などではマルシェ自体が中止となる場合もある)、生鮮品などを扱う場合には、そのリスクを考慮する必要がある。
◆会場・他ブースに関するメモ
◎出店者数
- 初日の出店者(ブース)数は約35ブース、2日目は、それよりもやや減った(30前後)。
- 当初の案内では30~40ブースと言う案内だったことと、初日を見た以前からの出店者が「今回は出店者が多い」と言っている点からも、出店者を集めるのに苦労しているようにも思える。
(それでも、他のマルシェ会場からすると十分に成功している部類だと思われる)
◎出店者の傾向
- 東京やその周辺にあるオーガニック系のお店や業者などが関連商品を販売
- 東京在住の地方出身者が、地元や実家の農産物を販売
- その他に、農家自身の出店もあるが、農家自体の出店は意外と少なくせいぜい1/3程度?
(ファーマーズマーケット・・・ではない気がする) - 商品は、野菜、果物以外に、花、お茶、オリーブオイル、ジャム、パンなど種類が豊富
- 価格帯は、それほど安くもなく、珍しい商品や美味しい商品、安全性の高い商品など、品物の質重視の傾向
◎他ブースの売上
- それとなく聞いた範囲では、条件がよくても7~8万程度売れれば多いほう。
- 野菜などはどうしても単価が低いため、商品がたくさん売れても金額は上がらないと思われる。
◆その他メモ
◎青山以外のマルシェ・ジャポン
- 聞くところによれば、一部会場では、来場者も集まらなければ、出店者も集まらないという悲惨な状況もあり、出店料が無料になっているところもあるらしい。
(最初からマルシェ目当てに人が集まらないので、ある程度人通りがあるところのマルシェじゃないと難しそう)
以上。
長くなってきたので、感想なんかはあとでまた。