今日の新聞で、減反見直しの話題が載ってました。
減反見直しで米価は… 農水省、試算を公表
農林水産省は22日、農政改革の在り方を検討している「特命チーム」の会合で、生産調整(減反)を見直した場合の試算を公表した。試算では、基準となる米価を60キロ当たり1万5075円と仮定したうえで、(1)減反を強化した場合(2)現行を維持(3)減反廃止に加え、選択制など減反を緩めた場合を程度に応じて二つを想定した。
減反廃止のケースでは現在減反に応じている農地のうち、60万ヘクタールが再び食用米の生産に戻ると想定した。食用米の生産が増えるため、1年目の米価は大幅に下落するが、その後は需給が安定。10年後に9721円に戻るとした。
政府が進めている転作強化の「水田フル活用」を継続した場合では、同1万8365円に高止まりすると予想している。(asahi.comより転載/一部省略)
このデータを出した農水省の意図はなんでしょう。
出せと言われたから出しましたってことなのでしょうが、このような試算データは、不確定な前提条件を恣意的にいじれば、好きな結果を導き出すのなんて簡単なはずです。
なんとなくうがった見方をすると、『減反をなくして価格が下がればお百姓さんが大変なことになってしまうから減反を維持するべきだ。』っていう世論に持って行きたいのかと思ってしまいます。
しかし、普通の消費者感覚でこの記事を見ると『減反を辞めると、米の値段が2/3に下がって生活が楽になってありがたい』って思うような気がします。
さらに、そうなれば、減反の補助金だとか、農水省の役人(の一部)なんかが不要になって、税金(の無駄)も減ってさらに良いことかもしれません。
ちなみに、この試算を元に国民からの御意見募集を農水省のホームページで行っていますが、普通の消費者(国民)は米価・減反なんて興味がないでしょうから、減反政策の恩恵を受けてる農家だとか農協だとかの一部の国民だけが御意見募集に応募して偏った御意見になってしまいそうです。
米を安く食べたい!!と思った国民の方は是非農水省のホームページからご意見を寄せてみてはいかがでしょうか。
別に「(品質はどうでもいいから)安いのがいい」とは思いませんが、国が補助金まで出して価格を高止まりさせているなら、その(減反)政策を辞めれば、今までと同じ(品質の)米が安く、しかも補助金のための税金(の無駄)までなくなるはずですよ。
国民からの御意見の募集について(募集期間:4月23日~5月22日)
http://www.maff.go.jp/j/nousei_kaikaku/iken_bosyu.html
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なお、個人的には減反なんて廃止で良いんじゃないかと思ってます。(自分が減反をやるかやらないかではなく、減反と言う制度自体がいらないって話)
理由を少し書いてみたもののウマくまとまらなかったので、ヒマになったらそのうちあらためて考えてみます。