大手スーパーの値下げで本当に頑張っているのは誰か。

イトーヨーカドーに続いて、イオンもPB商品の値下げを発表しました。

イトーヨーカドーが平均で衣料品30%、住まいの品27%、食料品15%の値下げ。
イオンも、衣料品35%、住居余暇関連35%、食品20%の値下げ。

安くなることはありがたいことだけど、ただでさえ安値のPB商品の値段を数%どころか15%~35%も値下げしているって、大丈夫なの?って思っちゃいます。

一応、両社ともに値下げを実現した理由を説明しているんですが、、、

◆イトーヨーカドー
原油価格や金属価格が、昨年に比べ大きく下落。また、円高メリットや 原材料・輸送コストの低減、商品発注の早期オーダー、産地シフト等により、今回の大幅な価格の見直しが可能

◆イオン
1)グループ調達会社による、国内外での原料・商品の調達とグループ一括購入
2)自社物流網の活用
3)メーカー各社との直接取引拡大
4)自動発注システムなどによる在庫削減、欠品率削減
5)単品の量をまとめることによる物流コストや管理費の削減
※一部省略

確かにそれらしい理由は並んでいますが、グループ一括購入、自社物流網活用、発注効率化なんてのは、以前からかなり進んでいるはず。
すでに規模のメリットによる原価の削減ってのはある程度実現できているだろうし、それをさらに進めても2割も値下げってのは難しい気がします。

円高が進んだ輸入商品ならまだしも、国産志向の高い食品などは、この程度のことで大幅な値下げが実現できているとはとても・・・。

なので実際のところは、製造メーカー側に圧力を掛けるお願いをすることで値下げしたとしか思えないんですけど。。。

テレビを見てると、スーパーの担当者が「頑張って値段を下げました」って言ってますけど、その裏で本当に頑張っている(泣いている/泣かされている)のは、メーカー側なんじゃないでしょうか・・・。

モノの値段が下がり、製造コストが削られ、給料が下がり、安物しか買えなくなり、さらにモノの値段が下がり・・・っていう完全なデフレスパイラル突入ですかね。。。

日記・雑記の最新記事8件