ホームベーカリーでの米粉パンが焼けるか?

最近、テレビや新聞などでも米粉の話題が取り上げられることが増えてきました。
米粉パンが話題になることで、我が家にも米粉パンについてのお問い合わせがよく寄せら、その中で特に多いのが「普通の(米粉非対応の)ホームベーカリーでも、米粉パンは作れるのか?」という質問です。
米粉対応のホームベーカリーは数年前からSANYOから売られていますが、他社のホームベーカリーは米粉に対応していないため、それらのホームベーカリーをお持ちの方からの質問なのですが、私たちは、「工夫すれば作る事は可能ですが、手軽に作るなら米粉と小麦粉を混ぜて作るのがオススメです。」と回答しています。

[写真]米粉と小麦粉を2:3の割合で作ったレーズンパン
米粉パンの特長であるもっちり感・しっとり感もしっかり出ています。
我が家にもナショナル製のホームベーカリーがあるため、最初は、色々と調べたり、知り合いに聞いたりした結果、米粉パンでは不要な一次醗酵やガス抜きの際に生地を一旦取り出すなどの工夫をすれば、ホームベーカリーでも米粉100%の米粉パンを作ることができることがわかり、米粉100%の米粉パンを作ってみました。
ただ、実際に作ってみると、完全に米粉用の作り方に沿っているわけではないので、米粉100%ではパンのふくらみが足りないなどの失敗となることがあり、また、うまく焼けた場合でも捏ねが足りないのか若干重い(ふくらみが少ない)感じでした。
そこで、米粉と小麦粉をミックスする作り方も試してみたのですが、結果的には、米粉と小麦粉をミックスした方が手軽に美味しく仕上がるとの結論に至りました。
米粉の量にもよりますが、粉の全体の20%を米粉にすれば、米粉パンの特長でもあるもっちり感・しっとり感も出すことができます。
また、小麦粉と米粉をミックスする方法なら、通常の小麦粉で作るパンの作り方のそのまま作る事ができます。

米粉の割合を増やすことで、もっちり感・しっとり感が増していきます。
最初は粉の量の40%程度を米粉にして試して、あとはお好みで米粉の割合を変えてみて下さい。
(あまり増やしすぎると、パンがうまく膨らまなくなります。ホームベーカリーの機種などにもよると思いますが、個人的には75%程度が限界ではないかと思っています。)

◆それでも米粉100%パンを作ってみたい方へ
小麦粉のパンと米粉パンの作り方の主な違いは、
●米粉パンは醗酵が1回だけで良い(小麦粉のパンは2回)
●小麦粉のパンよりも捏ねた方が良い
●醗酵後のガス抜きが不要
この3点です。
(多くの)ホームベーカリーはスタートから焼き上がりまでが自動化されたコースとなっていて、醗酵回数や捏ねる時間を変えることができないため、小麦粉用のコースの中から米粉パン作りに近いコースを選び、さらに途中の一次醗酵の際などに生地を一旦取り出すことで、ホームベーカリーで米粉パンを作る事ができます。
我が家にあるナショナルのホームベーカリーの場合は、「早焼き」コースを選択し、スタートして30分ほど経過した時点(捏ねが終わった時点)の一次醗酵の際に一旦生地を外に出し、また10分ほどして捏ねが始まったら生地を戻すことで、米粉100%のパンを焼くことができます。
ただ、これでも捏ね方が足りなかったりするのか、SANYO製の米粉対応ホームベーカリーを使った場合に比べるとだいぶ重い(ふくらみが少ない)仕上がりになってしまいます。
(こちらの方がモチモチ感が強く好きだという人もいるので好みの問題ですが。)
また、気温や水温、ちょっとした分量の違い(誤差)が影響するのか、作る時によって仕上がりのバラツキが多いようにも感じます。
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