昨夜、地元の有志で米粉の利用を考えている方々の会合に参加してきました。
米粉を自分達で実際に使ってみようと、先月から製粉会社に製粉を委託しており、もうすぐ米粉が届くので、米粉パンの作り方の説明や情報交換を行いました。
従来、米粉はパンには向かないと言われていましたが、数年前から微粒製粉技術が確立され、米粉を今まで以上に細かく製粉することが可能となり、それによってパンなどでの小麦粉と同様の利用が行えるようになってきています。
今回は、実際に米粉パンの試食も行われましたが、素人がホームベーカリーで作ったのに美味しいパンに仕上がっていました。
使った機械は、三洋電機の米粉パン対応ホームベーカリー。米粉やドライイーストなどの材料を中に入れれば、すべて自動でパンが焼きあがります。夜セットしてタイマーで朝焼き上げることも可能です。
米粉パンは、通常の小麦粉のパンと異なり「発酵が1回で良い(通常は一次、二次の2回)」、「ガス抜き工程がいらない」ため、米粉対応でないホームベーカリーを使う場合は、(途中の工程を飛ばして)最初の捏ねと発酵(1回)、焼くところだけを利用するか、捏ねだけホームベーカリーを利用して、あとはオーブンなどで発酵やパン焼きを行う必要があります。
この場合でも少し手間はかかりますが、技術的にはさほど難しくはなさそうです。
※今回の場合は20%のグルテンを加えた米粉(ミックス)で作っていますので、小麦アレルギー対応ではありません。
ちなみに、米粉パンは、通常のパンよりも生地がモチモチとした食感になります。また、食パンの場合には耳の部分はよりカリカリとした感じに仕上がります。
ただ、このモチモチ感は焼き上がりから日数が経つと徐々になくなってしまうため、米粉パンこそ自宅で焼いて、焼き立てを食べるのが最適だと思います。
ということで、うちでも近いうちに試しに米粉パンを作ってみようかと考えています。
なお、米粉を自宅でパンやケーキなどのお菓子、その他の料理に使いたいと考えている方はお知らせ下さい。製粉委託の最小ロットが数百キロ単位のため、希望される方が少ない場合は難しいのですが、ご希望の方が多ければ販売を考えたいと思います。
—<2008年4月2日追記>—
農薬・化学肥料を使わず栽培した「あきたこまち」で
作った『黒瀬農舎の米粉』の販売を開始しました。
http://www.kurose-shop.com/?mode=f9