先日出張で岡山に行った際に、瀬戸内の漁港まで行ってきました。
訪れたのは岡山市内から車で30分ほど南下した「岡山県玉野市胸上」(写真の印のあたりです)
瀬戸内の穏やかな気候と海。北国秋田に住んでいると、こんな気候のいいところに憧れます。
我が家のお米を使っているおにぎり屋さん「はますかむすび」さんのご紹介で海苔の養殖をされている富永さんが経営する海苔屋さん「邦美丸」へ。
元々親の代から海苔の養殖漁師をしていた富永夫妻ですが、収穫した海苔を業者に出荷すると、自分の海苔や地域(胸上)の海苔が他の産地の海苔と一緒に瀬戸内産となってしまうことから、どうしても自分の海苔で勝負したいと自分で養殖した海苔だけで最終商品の海苔ブランドを立ち上げました。
自分たちが養殖したなから品質の良いところだけを厳選して、焼き海苔や味海苔などの商品に仕上げています。
港に隣接する収穫してきた海苔を整形し乾燥させる設備なども見学させてもらいました。
そうやって手間隙かけて作った海苔がこちら。
食べると、味付けのしていない焼き海苔なのに、味付け海苔かな?と思ってしまうほど海苔本来の味がしっかりしています。
米農家からすると(失礼な言い方ですが)海苔はご飯やおにぎりの「脇役」と思っていましたが、ここまで美味しいと、海苔を食べるためにご飯を食べようと思うほどです。
そして、お話を聞く中で特に心に留まったのが「誰も知らない地名かもしれないけど、岡山産でも玉野産でもなく『胸上産』にしたかったんです!!」という地元に対する強い愛情。
海苔と地元に対する愛情が、これだけの美味しい海苔になっているんだなーと感じました。