昨日のブログで稲穂を刈ってきた話を書きましたが、我が家では、少しでも田んぼの雰囲気を感じていただければと思い、昔から新米時期に稲穂を一緒に入れてお届けしています。
この稲穂について、どうでもいい情報を少しだけ…。
■刈り取り場所選び
箱に入れるのは単なる稲穂ですが、先っぽが虫に食べられていたり、葉っぱに少し病気がついていたりと、よく見るとなかなかいい稲穂が見つからないのです。
そのため、まずは何箇所かの田んぼで、稲穂を1束ずつ試し刈りして、実際に確認してみます。
今年は比較的きれいな稲でしたが、それでも何箇所かの稲を刈ってみて、収穫場所を決定しました。
■刈り取り場所は田んぼの真ん中
稲刈りは歩行式のバインダーで行いますが、刈り取った稲を軽トラに積むのは人力となります。
ですので、作業効率を考えると畦際(道路近く)を刈りたいところですが、実際に稲を刈るのは田んぼの畦から5mほど入った内側。
(写真手前で刈ってあるのは機械が入っていくための通路として刈り取った部分です)
田んぼの中の方を刈っているのは、周囲だと虫や病気がつきやすく、葉っぱがあまりきれいじゃないからです。
■少し早めの稲刈り
上の写真を見るとまだ少し稲に青さが残っています。食べるためのお米を収穫するならもう少し先ですが、稲穂を刈るならこの時期。
稲刈り時期は忙しいから、、ということえはなく、本当の収穫適期には稲が枯れてしまっているので、田んぼ全体の風景としては黄金色で美しいのですが、稲を1本だけ取ってみると枯れ過ぎてて絵になりません。
ということで、絵になる稲穂が欲しいなら少し早めに収穫するのがコツ。
■乾燥は風だけでゆっくりと
収穫した稲は水分があってこのままではカビてしまうので、乾燥させる必要があります。
稲穂の乾燥は、シートをかけた中で低温でゆっくりと乾燥させます。
よく田んぼで見るように棒にかけて屋外に干していると、せっかく青かった稲が完全に黄金色となって枯れた感じであまり見栄えが良くありません。
ここあたりも長年、観賞用の稲穂を作ってきた我が家に受け継がれてるちょっとしたコツです。
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こうやって、稲刈りで忙しくなる少し前にちょっとだけ手間をかけて刈り取った稲穂を、お米と一緒にお客さんの元にお届けしています。