有機認証の実地調査が行われました。

黒瀬農舎では、今年から一部の圃場で有機認証を取ることとしました。
※但し、当面は栽培のみで、精米などのラインは認証を取る予定がないので、有機マークをつけての出荷は行いません(行えません)。

我が家では、以前から「農薬や化学肥料は使用しない」栽培も行っていましたが、今までは第三者機関による認証は受けていませんでした。

理由としては、生産者と消費者以外の第三者機関に監査頂かなくとも、生産者と消費者の二者間で納得してもらえばいいのではないか、との考え方からです。ですので、栽培に関しての情報はできる限り開示し、不安があれば質問にも答え、いつでも田んぼを見に来ていただく関係であれば、別に外部の機関に確認をお願いする必要はない、と思っています。

一方で、大量流通のような形であれば、第三者認証も必要だと思っていますので、有機認証自体を否定するつもりはまったくありません。

ただ、そのような考えの中でも有機認証自体の制度が15年以上経過していることから、一度ぐらい取得してみよう、と言うことに至りました。

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検査員4名、事務局1名の5名体制。よっぽど問題があると思われたのでしょうか…。

そんなわけで春先に書類作りを進め、今回、初めて検査員による実地調査が行われました。

次年度に向けて多少改善すべき事項の指摘はありましたが、大きな問題も無く、無事に終了しました。

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資材の仕入れ伝票や栽培記録などすべてかき集めて持って行きました。

繰り返しになりますが、我が家で販売している農薬・化学肥料不使用のお米に関しては、すべてが有機認証を受けているものではありませんし、また精米・袋詰めの部分については今回の認証外となるため、JAS有機マークをつけての販売を行うことはできません。

ただ、これからも(認証の取得をするかどうかはともかくとして)有機農業を続けていこうと思っている中で、有機認証についても勉強をして、より一層、皆さんに安心していただける米作りを行って行きたいと思います。

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