「オシャレな情報に敏感な層」は「農家に理想の消費者層」ではないのだよ

(2016/4/15追記)
Facebookなどでたくさんいいね!やコメントいただきましたので補足しますが、別にオシャレ(オサレ)系、意識高い系の方々を非難するつもりではありません。
そういった人たちは流行り廃りに敏感なので移り気だし、そもそも自炊する層ではないので、米や野菜をあまり買わないから農家としてそこをお客さんとして考えるなら大変じゃない?ってことです。

どうしてもそこを狙いたいと言うなら、年に1回ぐらい(もしかしたら生涯で1回)買ってもらえる程度だと思って、それを前提で(顧客獲得コストなどを考えた)価格設定や売り方を考えないといけないと思います。
そしてそれは正直かなり大変だと思います。(以上、追記)


小言言うオヤジみたいで嫌だけど(ってもう自分もそんな年齢だよね…)、最近、そんな相談ばかり受けるので、ちょっとだけ書かせて下さい…

ネットでオシャレな情報発信をすれば響くような世代は家で自炊なんてあんましません。(極論ですけど)

「『ネットを通してちょっとオシャレなソーシャル系のイベントなんてやっちゃってー、米売っちゃってー、野菜売っちゃってー』みたいな感じで農業やってきたいです(農産物売りたいです)」なんて相談されることあるんですけど、 そんなオシャレな層をターゲットにして情報発信すると、「いいね!買うよ!」なんて反応はいいかもしれませんが、残念ながら「月に数回しか自炊しないんで、5kg買ったら半年持ちます」と言うお客さんです。(野菜なら消費できずに腐らして二度と買ってくれないと思います)

新規顧客を見つけるのって一番コストと手間がかかるんですよ。
だから、おじさんは、できるだけ自分たちの価値を理解してくれて、尚且つある程度の量を安定的に購入して頂けるお客さんを見つけたいと思ってるんですよ。

そうじゃないと、ずっと新規のお客さんを探し続けることに手間をかけてしまって、せっかくお米を買ってくれている目の前のお客さんを大切にもてなすことができなくなってしまうんです。

そういう前提で考えると、「オシャレな情報に敏感な層」は残念ながら農産物の個人宅配ではターゲットしては難しいように思うんです。
そこまで考えた上で「それでもやっぱりオシャレ系で攻めたい」と言うならもう何も言うことはありませんが(そして僕には何も手伝えることはありませんが)、残念ながらそこまで考えてない感じの方とお会いすることが多いので小言。

ちなみに、自分も、ネットやイベントなどでこの情報感動の高い世代に何かやりませんか?みたいなお話はたくさん頂きますが、残念ながら上記の理由からあまり積極的には動けません。(損得抜きで面白い内容だったり、将来への投資やお米に関心を持ってもらうために、と言う意味でやることもありますが)

※あまりに極論ですので、オシャレ系だけど自炊をしっかりする方もいると思います。そんな方々は是非我が家のお米買ってください。別にオシャレな発信はしませんけどね。

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