個人事業主(法人かもしれませんが)である農家は、自分自身で何をどれだけ作るか決めるべきだと思うのですが、米作りの世界においては「生産数量目標」と言うのが設定されます。
色々と形を変えてはいますが、要は脈々と「減反政策」が続いているわけです。
さすがに作るな!と怒ってきたりはしませんが、目標数量内にしておくと、色々と、そしてたくさんの補助金が頂けます。
さて、今年の米の生産目標数量の配分率は54.7%。
つまり持っている田んぼの54.7%でしか米は作れず、残りの45.3%は米以外を作れ、ということです。(正確には主食用米以外ですが)
自分の意思で100%主食用のお米を作っても構いませんが、その場合は生産調整関連の補助金はもらえません。
勘違いして欲しくないのは、別に全部作っても補助金をよこせ、と言いたいわけじゃありません。
補助金に頼らず自らの力で頑張ろうという人ほど、補助金をもらって作ったお米と市場で戦うことになり、苦しい状況になるのです。
さて、人口と米の消費減少を考えると、あと5年もすると、きっと半分以上が米以外ということになりそうです。
その時、稲作農家は、稲作農家と名乗っていいんですかね?
ちなみに、我が家は今年もこの制度に参加する予定はなく、全面積を主食用で栽培する予定です。
全面積主食で作らない農家にも補助金をよこせ!とは言いませんので、我が家のお米を買ってご支援頂ければ幸いです(笑)。