畔に咲く「シロツメクサ」。
この花を見ると思い出すのは、就農3年目の出来事。
我が家のお客さんが一時的な転勤で秋田に住んで、たまに小さな子供を連れて田んぼに遊びに来ていました。
そんな時、「シロツメクサを摘んでもいいですか?」と聞かれました。
自分が「別に好きなだけ摘んでいいですよー。どうせ後で草刈しちゃいますからー」と言ったら、「えっ、刈っちゃうんですか?」と聞き返されてしまいました。
ただ、それだけのことですが、なんとなく記憶に残ってます。
(もしかすると反射的に「えぇ刈っちゃいます」と言っちゃった気もします。)
田んぼの畔に草があると虫の住処になってしまったり、風通しが悪くなって病気が発生する原因になったり、ネズミなどの巣穴もできやすいので、こまめな草刈が必要だと思っています。
そんなことも伝えたら納得してもらえたのか、「シロツメクサを刈っちゃうような農家の米は食えないよ!」とは思われず今もお米を買い続けてもらっています。
ただ、自分たちが当たり前だと思ってることが(当たり前だと思ってるからこそ)色々とお客さんに伝え切れてないことがあるんだなーと思った出来事でした。