先日、秋田県主催の「秋田米セールス支援セミナー」と言うのに参加してきました。
農協を経由しないで直接販売をする生産者、農業法人向けのセミナーと言うことで、農協に喧嘩を売るとは秋田県も大胆なことをするものです。
農林水産部ではなく、観光文化スポーツ部 秋田うまいもの販売課が担当だからでしょうか?(笑)
セミナーの内容としては、一般的な農産物や一般商品の商品企画、ターゲティング、販売戦略などのお話しなどが中心でした。
ただ、その後、米穀卸業者、百貨店の食品系催事担当などによる話も聞けたのですが、幸いにもすごくざっくばらんに本音トークをして頂けたので、直接セールスのヒントになる、というわけではないですが、業界の実情などがわかって面白かったです。
さて、その中で、「都内某百貨店のお米販売状況」というデータを見せて頂いたのが興味深かったので、ちょっと備忘録がてらメモしておきます。
(細かいデータなので店名は伏せてありますが、日本でもトップクラスの客層の店舗です)
■白米の銘柄別の販売状況
→直近3ヶ月の売上は月平均400万円強
→アイテム数では、「こしひかり」が24種類あり全体の約半分
→しかも、売上構成では「こしひかり」だけで7割以上を占める!!
→「あきたこまち」は、わずかに1種類のみ。
→売上でも全体の2.5%程度…。(月10万円ちょっと)
→ゆめぴりか(4種)、つや姫(4種)はもちろん、ササニシキ(2種)、ミルキークイーン(2種)、ひとめぼれ(2種)、にこまる(3種)にすら負ける。。。(当然、売上金額も)
→そして「森のくまさん」とアイテム数、売上金額がほぼ同じ…という状況。
■白米の栽培区分
→アイテム数では、有機・特栽17アイテム、慣行33アイテム(計50)
→販売金額では、有機・特栽が4割、慣行6割
※残念ながら有機単体でのデータはナシ。
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新しい品種は希少性や話題性から多少売れていますが、売上の7割以上が「こしひかり」で、完全に高級ブランドのポジションを独占状態です。
やはり、「あきたこまち」ブランドでは高級路線では厳しいようですね。。。
早く新品種「スーパーあきたこまち」が出てこないかな…。