寒さを乗り越えた苗・寒さにやられた苗

  • 2013年5月12日
  • 2014年10月13日
  • 農作業

今週からようやく暖かくなり苗も一気に生長してきました。

所々に見える黄緑色の部分は、地面が低かったために水をはった際に苗箱が冠水してしまった部分。
暖かい年なら多少低くてもさほど影響はないのですが、今年は箱を並べてからGW明けまでが極端に寒かったこともあり、差が顕著に出てしまいました。

ただ、中央から左右で見比べると、右側の方がダメージが大きい(黄緑色の部分が多い)ように見えませんか?


 
実は、例年、苗を並べた直後は、上にラブシートと呼ばれる不織布と、ワリフと呼ばれるメッシュ状のシートの2枚を保温用にかけています。
しかし、今年はあまりに寒いので試験的に左側のみさらに透明な有孔ポリを1枚追加してみました。
その結果、多少冠水してしまった部分でも、被害が少なかったように感じます。
ただ、有孔ポリは温度が上がりやすいため、天気が良いと苗を焼いてしまう危険があります
従って、来年以降は、有孔ポリを使うのではなく、
1.できるかぎり平らにする ※毎年できる限りやってるんですが…。
2.苗がある程度の大きさに伸びるまでは水を最低限の高さにする
  (低い部分でも冠水しない程度/但し、土に水を与えるため、並べた直後に深水にした上で、水を落とす)

という対策にしたと考えています。

ちなみに、先ほどとは違う場所ですが、完全に水没してしていた部分はこんな感じ。
(ここは有孔ポリ使ってませんが、ここまで深いと有孔ポリ使っていたとしてもダメだったでしょうね)
こうなると寒さで生長が遅れている程度ではなく、今後も再生が厳しいかも。。。

こんな感じで、若干は被害を受けて回復の難しい苗もありますが、ほとんどの苗は若干遅れながらも生長していますので、あとは田んぼの準備を急ぎたいと思います!!
(と言っても、昨日は雨が降って仕事になりませんでしたが…)
なお余談ですが、先日の勉強会で、「ラブシートとワリフを重ねる際にワリフを下にしてもいいのではないか?」との質問に曖昧に答えてしまいましたが、「メッシュ状になったワリフは、(低温などで)初期の細い芽がそのまま伸びてしまった場合に、メッシュを突き抜けて生長し、シートを剥がせなくなる。そのため穴のないラブシートを下にする」というのが正しいです。
ある程度生長してしまえば、メッシュの間を抜けることがないため、通常GW明けには下のラブシートを剥がしてワリフ1枚にします。
(強風などでのダメージを避けるため、ワリフは田植え数日前までかけっぱなしです)

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