7分搗き胚芽米
「7分搗き胚芽米」て何?
玄米の表面の米ぬかと胚芽を除去したお米が「白米」。
これ以外に、10%米ぬかを除去したお米が「1分搗き米」。50%除去したお米が「5分搗き米」・・・・・これらは「分搗(ぶづき)き米」と呼ばれています。
これに対して「胚芽米」は、玄米の米ぬかは「白米」と同じように全部除去して、80%以上の「胚芽」を残しているお米という定義になっています。
これらの「胚芽米」や「分搗(つ)き米」は、糠や胚芽に含まれる豊富な栄養を摂るため人気があります。
ところで胚芽米は、精米機で、米ぬかを100%除去すれば、胚芽がほとんど取れてしまって、「80%以上の胚芽が残っていること。」と定義されている正式な「胚芽米」を作ることは困難です。
このため「胚芽米」を作るには、
1、胚芽の取れにくい品種を使うこと。
2、胚芽米専用の特別な精米機を使うこと。
の2つ共の条件が必要になります。
ところが残念なことに、胚芽の取れにくい品種は、ほとんどがあまり食味の良くない品種で、「あきたこまち」や「コシヒカリ」など美味しい優良品種は、胚芽が取れやすい特徴を持っていて、正式な「胚芽米」は作るのが難しいのです。
そこで、黒瀬農舎では、 美味しい「あきたこまち」で、精米状態を7分搗きにすることで胚芽も残す「7分搗き胚芽米」を作ってお届けしています。
分搗き米の炊き方
玄米の場合には、炊く前に水漬けを長くしたり、電気炊飯器の場合は「玄米モード」で炊くなどが必要ですが、分搗き米は普通の「白米」と同じように炊いて下さい。
なお、水加減は、最初一度目は、白米の時より5%程度多目で試し、その次からは好みにあわせ加減してください。
また、「白米と同じように炊ける」ということは、白米1:分搗き胚芽米1 や 白米2:分搗き米1のように、時々混合比を変えて、食感を楽しむこともおススメです。
分搗き米や胚芽米は味落ちが早いのでご注意下さい。
お米は「生もの」ですので、保存中にカビたり味が落ちたりすることがあります。
味が落ちる原因のひとつは、お米のヌカの部分に含まれる油分が酸化があります。
米粒に傷が付いていないため油分が酸化しにくい「玄米」や、ヌカを全部除去した「白米」と比べると、「分つき米」や「胚芽米」は、米粒に傷が付いた上に、変質しやすい油分の多いヌカや胚芽が付いたままになっているため、味が落ちやすくなります。
従って、胚芽米の場合は、白米や玄米よりも、早めに食べきるようにすると共に、保管は涼しいところを選ぶなどしてください。